ステッピングモーター(読み)すてっぴんぐもーたー(英語表記)stepping motor

翻訳|stepping motor

デジタル大辞泉 「ステッピングモーター」の意味・読み・例文・類語

ステッピング‐モーター(stepping motor)

パルス状の入力電流を受けて、1パルス当たり一定の角度だけ回転するようにした電動機ステッパーモーターパルスモーター

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ステッピングモーター」の意味・わかりやすい解説

ステッピングモーター
すてっぴんぐもーたー
stepping motor

パルス電流により一定角度だけ回転する電動機。駆動回路にパルスを入力するごとに1ステップずつ回転する。駆動回路ではモーターの各コイルにパルス電流を振り分ける。ステッピングモーターは駆動回路と組み合わせて動作するモーターである。モーターの回転角度は駆動回路に入力するパルス数で決まり、回転の速さ(回転数)はパルスの繰り返し周波数に比例する。パルスで動作するためパルスモーターともよばれる。

 ステッピングモーターはパルスが入力しない間は回転せずにそれぞれの磁極の位置に保持できる。このような力をディテントトルクという。一方、電流を流して位置を保持できるトルクをホールディングトルクという。

 ステッピングモーターには回転子永久磁石だけで構成したPM(permanent magnet)形ステッピングモーターと、永久磁石に加えて鉄心に歯車状の磁極のあるHB(hybrid)形ステッピングモーターがある。

 パルス電流により回転する最小角度をステップ角とよぶ。制御用に用いるためにはステップ角を小さくする必要がある。そのため回転子の永久磁石の極数を多くしたり、固定子の磁極数を増やすために磁極に溝を切った、ティース(歯)を増やしたりすることで対応している。

[森本雅之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ステッピングモーター」の解説

ステッピングモーター

電気パルスの入力回数によって、回転角度や速度を制御できるモーター。フロッピーディスクドライブヘッド駆動装置などに使われている。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android