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永久磁石 えいきゅうじしゃくpermanent magnet

翻訳|permanent magnet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

永久磁石
えいきゅうじしゃく
permanent magnet

外部からエネルギーの供給を受けずに,安定した磁場を発生し,保持する磁石。外界からの磁気的な攪乱に対しても磁化が容易に変らない。実用上は単に磁化を保持するばかりでなく,磁化そのものが十分大きいことが必要である。保磁力を大きくするため,格子変態による硬化を利用したタングステン鋼KS鋼があり,析出硬化を利用したものには MK鋼アルニコ (鉄,アルミニウム,ニッケル,コバルト,銅の合金) ,新 KS鋼などがある。最近では,サマリウム (Sm) ,コバルト (Co) などの希土類磁石も広く使われている。拡声器,発電機,マイクロモータ,計測器などに利用される。

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デジタル大辞泉の解説

えいきゅう‐じしゃく〔エイキウ‐〕【永久磁石】

外部の磁界を取り去っても、磁力が長い間残っている磁石。→一時磁石

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百科事典マイペディアの解説

永久磁石【えいきゅうじしゃく】

磁石

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世界大百科事典 第2版の解説

えいきゅうじしゃく【永久磁石 permanent magnet】

磁性体の磁化は,一般には印加した磁場の大きさで変化し,いったんある方向に磁化した後でも,それと逆方向の強い磁場を加えられるとそれに従って逆方向に磁化してしまう。しかしある種の磁性体では,逆方向に磁化するために相当大きな磁場を加えなければ逆磁化しない場合がある。このように実際上,加えた磁場によってはその磁化の大きさの変化しないものを永久磁石という。加えた磁場によって容易にその方向に磁化されやすいものを軟磁性体といい,磁化しにくいものを硬磁性体と呼ぶが,永久磁石は,硬磁性体でなければならず,この磁気的な硬さを示すのは保磁力である。

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大辞林 第三版の解説

えいきゅうじしゃく【永久磁石】

磁化を受けたあと、磁力をながく保っている磁石。 ↔ 一時磁石

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

永久磁石
えいきゅうじしゃく

鉄片を引き付ける磁力をいつまでも失わない物体。普通は単に磁石という。これに対し、電磁石などは電流を通している間しか磁力を示さないので、一時磁石とよぶ。縫い針を他の磁石でこすると、弱いながら永久磁石になる(炭素鋼磁石)。工業的にもっとも生産量が多いのはフェライト磁石で、アルニコ合金がこれに次ぐ。最近は希土類コバルト磁石が増えている。これらの製品は、磁気の強さ(残留磁束密度)と安定さ(保磁力)、そして総合的には磁気エネルギー(最大BH積)の大きさで評価される。
 吸引力利用の小物は身辺によくみるが、永久磁石の多くは、スピーカー、メーター、小形発電機、その他各種電気機器の中に、磁界発生用部品として組み込まれている。本多光太郎(ほんだこうたろう)らのKS鋼(1920)をはじめ、MK鋼(1933)、OP磁石(1933)などの日本での発明は、この分野の発展に貢献した。[太田恵造]

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世界大百科事典内の永久磁石の言及

【磁石】より

…【藪内 清】
[磁石の性質]
 磁極をもつ物体,またそれが周囲につくるのと同様な磁場をつくり出す装置が磁石である。強磁性体(フェリ磁性体を含む)を用い磁化を保つようにしたものを永久磁石,導線でコイルをつくり,電流を流して磁場をつくり出すものを電磁石と呼ぶ。電磁石にはコイルの中に,強磁性体の心(磁心という)をもつものともたないものとがあり,磁心をもたないものを空心コイルとして電磁石と区別する場合もある。…

※「永久磁石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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