…こうした道床関連作業は保線作業の中に占める比率が最も高く,こうした保守量をできるだけ少なくする目的でいくつかの新しい軌道(通常,省力化軌道と呼ばれる)が開発されている。なかでもコンクリート路盤上に長さ5m,幅2m,厚さ20cm程度の鉄筋コンクリート版(スラブ)を敷き並べ,その上に弾性締結装置を介して直接レールを敷設するスラブ軌道は高速鉄道用軌道として実用化されており,東北,上越新幹線の約90%がこの構造である(図2)。一方,すでに運営されている線区においては,限られた列車間合いの中で軌道をまったく新しい構造にすることは困難であるため,既設の道床バラストに特殊アスファルトや超速硬性のモルタルなどを注入して固めた舗装軌道などが開発されている。…
※「スラブ軌道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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