セム語系諸族(読み)セムごけいしょぞく(英語表記)Semites

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セム語系諸族」の意味・わかりやすい解説

セム語系諸族
セムごけいしょぞく
Semites

西アジア,アラビア,地中海東岸,アフリカ北東部に分布し,セム語を用いる諸民族総称。形質的にはコーカソイドのオリエント人種に属し,黒色波状毛,褐色の皮膚,長頭などの特徴をもつ。ユダヤ人西南アジアアラブ人などが代表的民族。歴史上は前 3000年頃から活躍し,ユダヤ教キリスト教イスラム教を生み,アルファベットアラビア文字の普及などオリエント文明の創造者といえる。セムの語は旧約聖書ノアの長男セム Shemに由来し,伝説上その子孫といわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android