コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ゼロ記号 ゼロきごうsigne zéro

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゼロ記号
ゼロきごう
signe zéro

言語学用語。スイスの言語学者 H.フレによれば,「シニフィアンが姿をもっていないこと自体が,一つのシニフィアンとして機能する記号」をさす。形態的特徴の不在をゼロと示すが,文化における記号は,たとえば選挙の白票や議論における沈黙など,ゼロの形をとることによって意味作用をもつ記号となる場合がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

大辞林 第三版の解説

ゼロきごう【ゼロ記号】

言語学で、形式上の欠如が意味をもつ場合、その欠如している箇所を記号としてとらえた呼称。例えば、英語の sheep は単数・複数同形であるが、複数で用いられた sheep の場合、複数を表す -s がゼロ記号として存在すると考える。
時枝誠記の用語。例えば「花が咲く」という文の場合、「咲く」の下には「だ」に当たる辞がゼロ記号の形で存在していると考え、それが断定の陳述を表すものとしてはたらいていると考える。「火事!」「雨?」の場合も、「火事」「雨」の下にそれぞれゼロ記号の辞が存在しているとする。零れい記号。 →

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

ゼロ記号の関連キーワードイスラム科学時枝誠記零記号

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android