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タイ総選挙(2014年) たいそうせんきょ(にせんじゅうよねん)

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知恵蔵2015の解説

タイ総選挙(2014年)

2014年2月2日、インラック政権下で行われたタイ下院議員(定数500人)の総選挙。13年11月に始まった反タクシン派による反政府デモが14年1月に「バンコク封鎖」へと拡大し、非常事態宣言が出されるという緊張状態の中で実施された。反政府デモは、インラック政権が提出した恩赦法案(タクシン元首相の帰国・復権を認めるなど)がきっかけで起こったものである。
当初、選挙はタイ貢献党と民主党一騎打ちと見られていた。タイ貢献党は、タクシン派インラック首相が率いる与党で、国民の多数を占める農民や貧困層を支持母体に持つ。前身は、01年から06年まで首相を務めたタクシン(インラック首相の兄)が創設したタイ愛国党である。
一方、民主党は最大野党で、都市住民や中間層からの支持が厚い。タクシン体制からの脱却を訴え続け、08年の司法クーデターによって11年まで政権を握った。しかし今回の選挙に際し、「数」で勝ち目のない民主党は、インラック内閣の退陣と抜本的な政治改革を優先させるべきと主張。早々(13年12月)に、選挙のボイコットを表明した。そのため、タクシン派インラック政権に対する事実上の「信任選挙」となった。
投票率は約46%と、前回(11年)下院選の約75%を大きく下回った。そして、全国375の選挙区の2割近くでは、反タクシン派の選挙妨害によって投票が中断されるなどの影響を受け、当選者も確定に至らなかった。このため選挙管理委員会は、投票が妨害された投票所での「やりなおし選挙」を発表し、一部の選挙区で再投票が行われた。
しかし民主党は、2月の選挙自体が無効であると憲法裁判所に提訴。憲法裁判所は、「選挙は全国同一日に行う」と定めた憲法に違反すると判断し、民主党の訴えを認めて、選挙のやり直しを命じた。

(大迫秀樹  フリー編集者 / 2014年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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