普及版 字通 「タク(漢字)」の読み・字形・画数・意味
3画
[説文解字]
[字形] 象形
草の葉が伸びて、その先端がものに寄りかかる形。〔説文〕六下に「艸のなり。垂るる穗に從ふ。上は一を貫き、下に根り。象形」とする。字の用例はなく、〔易、解、彖伝〕「雷雨作(おこ)りて、百果艸木皆甲宅す」とある宅を、この字の用例とする説もあるが、甲宅は甲(こうたく)の意。が宅・亳(はく)など、建物に関する字の要素となること、また託・托・のように呪祝に関する意があることなどからみて、は草の葉などによる占卜の方法を示すものであろうと考えられる。
[訓義]
1. くさのは。
2. 託と通じ、よる、よりそう。
[声系]
〔説文〕に声として・託・亳・・宅・・・など十一字を収める。托は(たく)の俗字。〔玉〕に〔論語、泰伯〕「以て六尺のを託すべく」の託をに作る。〔広雅、釈詁三〕に「は寄なり」とあり、聖所に寄托する意の字であろう。託は神託の意。これらの字によって、の原義を考えることができる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報