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タンズィマート たんずぃまーとTanzimat

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タンズィマート
たんずぃまーと
Tanzimat

恩恵的改革を意味するタンズィマーティ・ハイリエの略で、オスマン帝国史上、1839年の「ギュルハネの詔勅」発布に始まり、76年の第一次立憲制成立までの時期に行われた一連の西欧化改革運動をいう。18世紀末以降、オスマン帝国は、ヨーロッパ諸国の軍事的圧迫や被支配民族の独立運動の激化、国内地方権力の伸長などによって解体の危機に直面した。この窮状を打開し、富国強兵によって列強に対抗しようと西欧化政策が実施された。「ギュルハネの詔勅」でスルタンは、イスラム教徒・非イスラム教徒の別を問わず、全臣民の法の前における平等、および生命・名誉・財産の保障、裁判の公開制などを約束し、これを実現するために、中央・地方行政機構、法律、教育の各分野にわたって改革が行われた。その反面、1838年イギリス・トルコ通商条約以後、ヨーロッパ諸国の商業的・金融的進出の前に、オスマン帝国の改革はヨーロッパ商人の活動に有利に作用し、帝国の経済的植民地化を促進した。[永田雄三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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