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ダイラム人 ダイラムじんDaylamīs; Daylamiyān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダイラム人
ダイラムじん
Daylamīs; Daylamiyān

イラン北部,エルブルズ山中のダイラム地方に住んだ山岳民。元来非イラン系先住民に属し,前2世紀のギリシア語文献にデルマイオイ Delumaioiとして現れる。強壮にして独立不羈かつ進取の気性に富み,ササン朝期にはすでに傭兵として活躍。 10~11世紀にはブワイフ朝に率いられて東イランを支配,12世紀にはアサッシン派を支持してセルジューク・スンニー体制に脅威を与えた。 14世紀以降,歴史的重要性を急速に失い,現在は少数集団が残存するのみである。

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世界大百科事典内のダイラム人の言及

【ダイラム】より

…9世紀後半より,ザイド派の布教によってシーア派のイスラムに改宗するものが増え,イスラム世界への進出も活発になった。ダイラム人は,ササン朝時代から忍耐強い精強な歩兵として知られ,ガズナ朝,ファーティマ朝など各地で傭兵として使われた。セルジューク朝のニザーム・アルムルクも,《政治の書》の中で,トルコ人と並んでダイラム人を軍隊に加えることを推奨している。…

※「ダイラム人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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