ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダグラスモミ」の意味・わかりやすい解説 ダグラスモミPseudotsuga taxifolia; Douglasfir マツ科の常緑針葉大高木で,北アメリカの太平洋岸の諸州,北部メキシコに分布する。オレゴンパインともいう。幹は高さ 60~100mにも達し,径は 4mをこえることもあり,セコイアオスギとともに最も巨大な樹木としてよく知られる。樹形はピラミッド状,樹皮は暗赤褐色で非常に厚く老木になると深く縦裂する。針葉は水平に開出し,長さ約 3cm。切るとリンゴのような香気がある。雄花は橙黄色,雌花は紫色を帯びる。球果は卵形で長さ 10cmぐらい。北アメリカで最も重要な林業材であり,日本には関東大震災 (1923) 以後,ベイマツ (米松) の名で多量に輸入され,大きな木造建築に使用されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by