チシュティー派(読み)チシュティーは(その他表記)Chishtī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チシュティー派」の意味・わかりやすい解説

チシュティー派
チシュティーは
Chishtī

インドにおけるイスラム教スーフィー諸派 (→スーフィズム ) の一つ。デリー・サルタナット時代初期から中期にかけて,特に大きな影響を及ぼした。創設者は,ヘラート付近のチシュト出身のイスハーク Isḥāqで,インドでは 12世紀末にアジメールの地を拠点として,この派の組織的活動が始った。最近の説では,この派の指導者と諸デリー・サルタナット支配層との関係は,従来いわれたほど,断絶したものではなかったという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android