日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャリ川」の意味・わかりやすい解説 チャリ川ちゃりがわChari アフリカ中央部の川。シャリ川ともいう。中央アフリカ共和国中部の高原に発する諸河川に、チャド南東部やスーダン西端部からの河川をあわせて、チャド南西部を北西に流れ、同国の首都エンジャメナ付近でロゴーヌ川と合流し、カメルーンとの国境を流れてチャド湖に流入する。全長約1200キロメートル。上流部一帯は年降水量が1300ミリメートルに達し、ミレット、キャッサバ、綿花などが栽培され、中流部沿岸もチャドの主要農業地帯である。下流部一帯は8000~9000年前にチャド湖の湖底であった湿地である。[田村俊和] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例