シャリ川(その他表記)Chari River

改訂新版 世界大百科事典 「シャリ川」の意味・わかりやすい解説

シャリ[川]
Chari River

アフリカ中央部を流れる川。中央アフリカ共和国中部の山地に発するバミンギ川を源流とし,多くの支流を集めてチャド共和国に入る。さらに北西流して首都ヌジャメナ付近でロゴヌ川と合流し,カメルーン連合共和国との国境を形成しながらチャド湖南岸に流入する。全長1400km,流域面積88万km2雨季には氾濫し,流域に多くの沼沢地が見られる。チャド湖に注ぐ下流部では分流となって広いデルタを形成しており,デルタでは綿花などが栽培される。増水する雨季にのみ水運が可能となる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャリ川」の意味・わかりやすい解説

シャリ川
シャリがわ
Chari

アフリカ大陸中部の内陸河川。中央アフリカ共和国北部に源を発するバミンギ川,グリビンギ川,アウク川などがチャドとの国境付近で合流,シャリ川となり,チャド南部をほぼ北西流してンジャメナ付近でロゴネ川を合せ,カメルーンとの国境の一部を形成してチャド湖に注ぐ。全長約 1400km。サル下流で早瀬となるが,やがてゆったりと流れ,8~12月の豊水期には幅 9km余の大河となり,氾濫原やデルタを形成。豊水期には下流 1100kmにわたり航行可能。 1823年チャド湖に到達した初のヨーロッパ人 D.デナムらが探検

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