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チューク William Tuke

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世界大百科事典 第2版の解説

チューク【William Tuke】

1732‐1822
イギリスヨーク市の商人。クエーカー教徒で,60歳のときに,教徒の〈友会〉に,精神障害者のための施設を設けることを提唱した。当時,イギリスの精神病院では患者はわら床に寝かされ,鎖でつながれて,動物同然に扱われていた。〈友会〉の会員が精神病院で死亡したことが契機となって,彼の提唱は,〈ヨーク隠退所York Retreat〉の設立という形で実を結んだ。設立後,施設は代々子孫に受け継がれたが,この運動は現代精神医学あけぼのとなった。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のチュークの言及

【精神医学】より

… 18世紀後半から19世紀前半には,精神病者へのこうした非人間的処遇に反対して立ち上がる人が出てくる。イギリスのヨーク市に理想的な施設〈ヨーク・リトリートYork Retreat〉をつくったクエーカー教徒の商人チューク,〈狂者を直接に治すことができるのは精神治療しかない〉として収容所の改革を説いた前述のライル,バイロイト近郊の施設を模範的な精神病院に建てかえ,病者と生活を共にした同じくドイツの医師ランガーマンJ.G.Langermannらがその例である。また,フランスのP.ピネルが,革命の進行しつつあった1793年8月25日,パリ近郊のビセートル病院で患者を鉄鎖から解放した事績は最もよく知られている。…

【精神病院】より

…93年にビセートル精神病院の院長となったP.ピネルは,フランス革命の最中に,諸方面の反対を押し切って患者を鉄鎖や手枷,足枷から解放し,精神障害者を病める一人の人間として扱うことを試みた。その後継者のイギリスのW.チュークはヨーク・リトリートYork Retreatを設立して,精神障害者の開放療法をすすめ,19世紀にはイギリスのヒルG.Hill,コノリーJ.Conollyらにより無拘束主義が発展した。20世紀に入ると,経済変動を核とする社会変動に伴って精神病院は閉鎖主義に逆行して再び暗黒時代を迎えた。…

※「チューク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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