翻訳|digital
デジタルと表記することも多い。たとえば人の数や金の額のように,ある最小単位があって,その整数倍のとびとびの(離散的)値しかとらない量をディジタル量という。これに対して,物の長さや重さのように無限に細かい任意の値をとりうる量,したがって最小単位が考えられず連続的な値をとりうる量をアナログanalog量という。ディジタル量は数字や符号で表すことができる。ディジタル量を扱う計算,記憶・再生,伝送,表示などのシステムは,スイッチのオンとオフ,パルスの有と無,電圧のオンとオフなどの離散的な状態しかとらない要素を組み合わせて作り,論理演算をもとにして情報処理をする。アナログ量は連続的な値をとりうる物理量に寄生して存在するので,アナログ量を扱うシステムは物理的要素を組み合わせて作り,そのシステムを支配する物理法則に従った演算(たとえばコンデンサーに加えた電圧と電流の関係など)を利用して情報処理を行う。したがって物理法則の許す範囲内の計算しかできない。この点はディジタル方式の方が自由である。
アナログ量も十分小さい最小単位を考えておけばディジタル量で十分精度よく表すことができる。そこでアナログ量をディジタル量に変換して扱ったり,また逆に変換したりする。この変換をアナログ-ディジタル(A-D)変換,ディジタル-アナログ(D-A)変換という。
執筆者:北森 俊行
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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