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トマス行伝 トマスぎょうでん Acts of Thomas

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世界大百科事典 第2版の解説

トマスぎょうでん【トマス行伝 Acts of Thomas】

新約外典使徒行伝の一つ。3世紀の後半にシリア(エデッサ)で成立したと考えられる。シリア語本文と並んでギリシア語訳が現存する。使徒トマスの〈インド伝道〉を読物風に叙述する。初期シリア教会の禁欲主義的特徴やグノーシス主義的な観念を含み,後にマニ教徒の間でとくに尊重されたが,正統主義教会の信徒の間でも大衆文学の一種として好んで読まれた。〈天的結婚の歌〉(6章)や〈真珠の歌〉(108~113章)などの伝承は史料的価値が高い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のトマス行伝の言及

【トマス】より

…1世紀半ばの,イエスの12弟子の1人として数えられ(《マルコによる福音書》3:18など),デドモ(〈双子〉の意)と呼ばれた(《ヨハネによる福音書》20:24)ユダヤ人。そこからイエスと双子の兄弟であったとの解釈が生じ,グノーシス的な《トマス福音書》や《トマス行伝》においてはきわめて重要視されるに至った。その際には《ヨハネによる福音書》20章27節が,トマスが復活したイエスに触れることのできた唯一の使徒であったことの証左として用いられた。…

※「トマス行伝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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