トリスモジン(その他表記)Salomon Trismosin

改訂新版 世界大百科事典 「トリスモジン」の意味・わかりやすい解説

トリスモジン
Salomon Trismosin

生没年ははっきりしないが,15世紀にドイツに生まれた錬金術者。ヨーロッパ各地を旅し,ベネチアなどで錬金術書を求め,自分で作った若返りの薬を用いて長寿を全うしたといわれるが,彼の講義パラケルススコンスタンティノープルできいたといわれている。有名な錬金術書《黄金羊毛》(1490)は彼に帰せられるが,ロールシャハで初版が出たのは1508年のことである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 大槻

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む