ドリームパイプ(英語表記)dream pipe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドリームパイプ
dream pipe

両端に一定の温度差 ΔT を有する管内に液体を封入し,この液体を管軸方向に振動させると,振幅が管長 L より十分に小さい場合でも,管軸方向に流れる熱流束 q が,純粋な熱伝導によるそれより顕著に増大する。この現象を利用して,小さい温度差で大きな軸方向熱流束を実現する熱輸送管をドリームパイプという。 1985年にアメリカ,フロリダ大学のクルツベーグ,ツァオのグループにより公表された。この場合の液体の見かけの熱伝導率 kef(=qLT) は,封入液体の物性,管断面寸法,振幅・周波数により定まり,条件によっては銅の熱伝導率をはるかに上回る値となり,ヒートパイプと同等の機能を有する可能性があると指摘されている。

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