ドルと棍棒の外交(読み)ドルとこんぼうのがいこう(その他表記)Dollar and Big-stick Diplomacy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドルと棍棒の外交」の意味・わかりやすい解説

ドルと棍棒の外交
ドルとこんぼうのがいこう
Dollar and Big-stick Diplomacy

20世紀初頭から第1次世界大戦の頃までアメリカ合衆国が中央アメリカやカリブ海の諸国に進出する際に用いた帝国主義的な政策。それによって合衆国はこの地域での覇権を確立した。 1903年 T.ルーズベルト大統領のもとで合衆国はパナマコロンビアから独立させ,運河の独占的な建設・運営権を獲得した。さらに 05年ドミニカ共和国から税関管理権を獲得した。ルーズベルトのこの強引な政策は「棍棒外交」と呼ばれた。その後の R.タフト政権下ではドルの借款を供与して相手国を支配するという「ドル外交」が用いられた。第1次世界大戦が終了する頃までに,合衆国は保護国化や軍事占領,税関管理による財政支配,借款供与による影響力の行使などを通じて,中央アメリカ・カリブ海地域での覇権を確立した。合衆国のこうした政策,特に軍事干渉や占領は,これらの国々をはじめラテンアメリカの他の地域,さらには合衆国内部から激しい反発や批判を招いた。 1920年代に合衆国は徐々に政策を転換,33年 F.ルーズベルト大統領のもとでラテンアメリカに対する不干渉に同意し,ここに 20世紀初頭以来の帝国主義的政策は一応清算された。

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