ナゴルノ・カラバフ紛争

  • なごるのからばふふんそう

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アゼルバイジャンとアルメニアは1991年まで、ともに旧ソ連を構成する共和国だった。アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ自治州はアルメニア系住民が多数を占めるため、旧ソ連崩壊の過程でアルメニアへの帰属を求める声が強まり、91年に独立を宣言。支援するアルメニア軍とアゼルバイジャン軍が軍事衝突し、犠牲者は約3万人に上ったとされる。94年の停戦以来、地域一帯はアルメニアが実効支配している。

(2020-10-11 朝日新聞 朝刊 1外報)

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知恵蔵miniの解説

黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地域にあるアゼルバイジャンとアルメニアの二国間で約30年にわたって続く、領土を巡る武力紛争のこと。紛争の背景には、イスラム教シーア派が主流のアゼルバイジャンに対し、アルメニアはキリスト教徒が多数を占めるという民族・宗教的な違いが影響しているとされる。同地域には旧ソ連時代に「ナゴルノ・カラバフ自治州」が設置されており、アゼルバイジャンの自治州だったが、多数派を占めるのはアルメニア人で、1980年代後半、彼らがアルメニアへの編入を訴え武装闘争を開始した。91年のソ連崩壊後には主権を巡って両国間で軍事的な衝突が起き、多くの犠牲者と難民が発生した。94年、ロシアなどの仲介で一度は停戦合意が実現したが、その後も散発的に両国による武力衝突が起きている。同地域は国際的にはアゼルバイジャンの領土として認められているが、現在までアルメニアが周辺地域を含めて実効支配しており、2020年に勃発した両国の軍事衝突は1994年の停戦以降、最大規模とされる。

(2020-10-20)

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