ナム湖(読み)なむこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナム湖」の意味・わかりやすい解説

ナム湖
なむこ

中国、チベット自治区中部にある湖。チベット語でナムツォ(納木錯)といい、「天の湖」の意味をもつ。モンゴル語ではテングリ湖(騰格里湖)という。面積1940平方キロメートル、湖面の標高4718メートル、チベット最大の塩水湖である。蔵北(ぞうほく)高原チャンタン高原)の南東隅にあり、南側には氷雪を頂いたニェンチェンタンラ山の主峰がそびえる。湖周辺は水草が豊富で、ヒツジヤクなどの放牧が盛んである。冬季には湖面は結氷する。

[駒井正一]

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