ニューゲート監獄(読み)ニューゲートかんごく(英語表記)Newgate Prison

改訂新版 世界大百科事典 「ニューゲート監獄」の意味・わかりやすい解説

ニューゲート監獄 (ニューゲートかんごく)
Newgate Prison

イギリスロンドン市の旧市街,現在のシティ区にかつてあった監獄。13世紀に設立以来,J.ワイルド,J.シェパードなど歴史に名を残す多く犯罪者を収容し,幾多の文学作品によってその名は今日でも知られている。宗教家W.ペンや小説家D.デフォーも入れられたことがある。1902年に取り壊され,その跡地には現在ロンドン中央刑事裁判所(通称オールド・ベーリー)が建てられている。
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百科事典マイペディア 「ニューゲート監獄」の意味・わかりやすい解説

ニューゲート監獄【ニューゲートかんごく】

英国,ロンドンの旧市街シティにあった監獄。13世紀に設置。悪名高い犯罪者が多く収監されて,犯罪報道・小説などを通して有名になった。1902年取り壊され,その後に現在,中央刑事裁判所(通称オールド・ベイリー)が建てられている。

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世界大百科事典(旧版)内のニューゲート監獄の言及

【死刑】より

…〈祭り〉であるから娯楽的要素はつねに存在したが,18世紀のイギリスでは,その要素が極度に展開し,主要な民衆娯楽の一つとなった。たとえば,有名な怪盗ジャック・シェパードJack Sheppardが1724年11月16日に処刑されたときは,刑場のタイバーン(ロンドン西部)は約2万の見物客で埋まり,ニューゲート監獄から引回しの行列が通る目抜き通りのフリート街,ホーボーン街は,着飾った貴婦人,紳士からぼろぼろの下層民まで,人波で身動きできない混雑だったと伝えられる。物売りは店を出し,罪人,事件についてのパンフレットなどが売られ,J.ゲイ著《三文オペラThe Beggar’s Opera》のモデルの一人となる悪漢ワイルドJonathan Wildなどは見物人が投げつけるように,死んだ犬,猫,ネズミ,腐った卵などをロンドン中から集めて売りつけたようで,それは完全に観客参加の総合ショーと化していた。…

※「ニューゲート監獄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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