ネバダ・セミパラーチンスク運動(読み)ネバダセミパラーチンスクうんどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ネバダ・セミパラーチンスク運動
ネバダセミパラーチンスクうんどう

包括的核実験禁止を求める反核市民運動。 1990年5月,カザフ共和国の首都アルマアタで,核実験禁止国際市民会議を核戦争防止国際医師の会と共催,核実験禁止の国際世論を高めた。カザフ共和国のセミパラーチンスクは 49年に初の原爆実験を成功させて以来の旧ソ連最大規模の核実験場の一つ。アメリカのネバダ州にも大規模核実験施設があり,何度か死の灰が地上に噴出して放射能汚染を引起した。 90年 12月に批准された地下核実験制限条約により,セミパラーチンスクは閉鎖ネバダも実験を停止している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android