ノブム・オルガヌム(英語表記)Novum organum scientiarum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノブム・オルガヌム」の意味・わかりやすい解説

ノブム・オルガヌム
Novum organum scientiarum

『新機関』と訳され,近代の経験主義哲学創始者といわれるフランシスベーコン主著。 1620年刊,全2巻。伝統的な哲学の転換を企図した『大改革』 (全6巻,未完) の第2,3部として書かれたもので,アリストテレスの『オルガノン』に代るものとして,演繹的方法に対し帰納的方法を提唱した。科学の社会化,社会の科学化を構想し,転換期思想に深い影響を与えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android