ノールトホラント州(読み)ノールトホラント(その他表記)Noord-Holland

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノールトホラント州」の意味・わかりやすい解説

ノールトホラント〔州〕
ノールトホラント
Noord-Holland

オランダ北西部,北海アイセル湖の間の半島部を占める州。州都は,ホラントが南北2州に分割された 1840年以来ハールレム。州域は低平な沼沢地,砂丘,粘土質の沖積地から成る。古くからの集落は泥炭地にあり,新しい集落はおもに 19世紀以降干拓された粘土質のポルダーに立地。ポルダー地帯では,運河風車の典型的オランダ風景がみられ,穀物,テンサイ栽培のほか酪農が盛んで,チーズ生産で知られる。北海沿岸の砂丘地帯には保養地が多いが,北海運河の西端アイモイデンやフェルセンには工業が立地し,鋼製品,紙,肥料,化学薬品などを生産。砂丘の内側は,北部では市場園芸,南部では球根栽培が行われている。州都ハールレムは工業都市であるとともに球根取引の中心地。南部に首都アムステルダムがある。面積 2667km2。人口 239万 7088 (1991) 。

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