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風車 ふうしゃwindmill

翻訳|windmill

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

風車
ふうしゃ
windmill

風力を利用して羽根車を回し,動力を得る装置。向に垂直な面内で羽根車が水平軸のまわりに回転する横型が普通であるが,垂直軸のまわりに回転する縦型もある。空気の密度が水の約 800分の1であることから,水車に比べて,同一の出力のものでは非常に大型となる。一部の地方で揚水,脱穀,製粉などに用いられ,風速計にも用いられている。また小出力発電にも用いられている。恒常的な強風のある地域 (たとえば南極基地などのように年間 4m/s 以上の風が 2000時間以上吹くような地域) では有効な電源である。発電用の風車では,普通一定周波数の交流発電が要求されるので,調速機と油圧機構を利用した可変ピッチ機構にするか,いったん直流発電をして交流にする方式が用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

かざ‐ぐるま【風車】

ふうしゃ(風車)」に同じ。
ビニール・色紙などで小さな羽根車のように作って柄をつけ、風が吹くと回るようにした子供のおもちゃ。 春》「廻らぬは魂ぬけし―/虚子
キンポウゲ科の落葉性の蔓植物(つるしょくぶつ)。林縁などに生え、葉は卵形の小葉からなる複葉。5、6月ごろ、白または淡紫色の花びら状の萼(がく)を8枚もつ2に似た形の花が咲く。 夏》
紋所の名。2をかたどったもの。

ふう‐しゃ【風車】

風を受けて回転する羽根車。また、風を大きな羽根車に受けて回転させ、動力を得る装置。かざぐるま。「風車小屋」

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百科事典マイペディアの解説

風車【ふうしゃ】

自然風から動力をとりだす原動機車軸が鉛直の水平型と車軸が水平の垂直型がある。前者は古くから東方で使用されたといわれる。後者は中世に西欧で製粉,揚水などの動力源に使われ,とくに低地の排水に利用したオランダでは,4枚羽根のオランダ形風車が発達した。
→関連項目原動機風力発電ポルダー

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世界遺産情報の解説

風車

オランダと聞いてすぐに風車を思い浮かべる方も多いでしょう。伝統的な風車があることで有名な街キンデルダイクロッテルダムの南東へ約15kmほどいった川沿いに位置しています。1740年頃につくられた19基の風車が広々とした平原の中にあり、その壮観な風景は訪れた人を魅了してやまず、1997年にはユネスコ世界文化遺産に登録されています。観光シーズンには風車の内部を見ることもできます。また、運河沿いにボートツアーも出ているので、水上からひと味違った風車群を見るのも楽しいでしょう。

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デジタル大辞泉プラスの解説

風車

ポピー製紙が販売するちり紙の商品名。古紙を使用。セミハードタイプ、1800枚入り。

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世界大百科事典 第2版の解説

かざぐるま【風車】

子どもの玩具。紙,セルロイド経木などでつくった車輪形のものに柄をつけ,風がこれに当たると回る。《嬉遊笑覧》に〈風車は漢名もおなじ〉とあるところから,中国から渡来したといわれるが,紙製のものが平安末期にはすでに存在した。室町時代には子どもの玩具として親しまれたことが小舞の一節からもうかがわれ,江戸時代に入ると新春の遊び道具の一つとなった。江戸雑司ヶ谷鬼子母神の参拝みやげとして五色紙製の風車が広く知られたが,この系統のものが全国各地でもつくられた。

ふうしゃ【風車】

風のエネルギーを利用してしごとに変える原動機で,自然力の利用としては水車と並んで古い歴史をもつ。この意味の風車は英語のwind wheelにあたる。製粉などの動力として風車を用いた設備をも風車と称するが,こちらは英語ではwind millと表現される。 風車も水車と同様に起源は明らかでないが,水平型(車軸は垂直。垂直軸風車)と垂直型(車軸は水平。水平軸風車)の二つの型式がある。一般に前者はオリエントで,後者はヨーロッパでみられる型であり,その起源は別系統と考えられる。

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大辞林 第三版の解説

かざぐるま【風車】

ふうしゃ(風車) 」に同じ。
子供の玩具の一。紙やビニールなどで作った羽根車に柄をつけ、風の力で回して遊ぶ。 [季] 春。 《 -まはり消えたる五色かな /鈴木花蓑 》
キンポウゲ科のつる性多年草。五月頃、枝頂にに似た青紫色の花をつける。花弁状の萼片が八個ある。
家紋の一。をかたどったもの。

ふうしゃ【風車】

羽根車を風を受けて回転させ、動力を得る装置。かざぐるま。 「 -小屋」

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

風車 (カザグルマ)

学名:Clematis patens
植物。キンポウゲ科の落葉木質つる植物,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

風車[人形・玩具]
かざぐるま

東北地方、福島県の地域ブランド。
会津若松市で製作されている。8本の細い竹で1cmの籠をつくり、その端を延ばし紙の羽根をつけ、柄にこの羽根をとめる。風車のように年中まめに働けますようにとの祈りを込め、神棚に飾られたという。福島県伝統的工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

世界大百科事典内の風車の言及

【オランダ】より

…冬は降雪もほとんどなく,大きな海港は凍結しないが,運河や湖沼は東から張り出す高気圧の影響で短期間凍結する。かつて偏西風が動かした多数の風車は低地帯の水を海に汲み上げたばかりでなく,製粉,毛織物の縮絨,製材などの動力源として利用された。
[土壌]
 土壌は一般に肥沃とはいえない。…

【風】より

…以下に例をあげてみよう。
[風車,風力発電]
 風車は古くはインドや中国などで,脱穀や製塩のために水を引き入れる道具として使われていた。ヨーロッパには12世紀ごろイスラム教徒によって伝えられ,14,15世紀ごろまで主として粉ひきの動力源として用いられていた。…

【機械】より

…これらのポンプは揚水用や消火用であるが,送風用のポンプがふいごである。初期のオルガンは水圧を利用して風を送るものが多かったが,風車でピストンを動かす送風機つきのオルガンの考案もあった。西洋中世ではオルガンがひじょうに発達したのでオルガヌムorganumというラテン語が〈機械〉を表す語になったほどである。…

※「風車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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