ハジキ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハジキ」の意味・わかりやすい解説

ハジキ

日本音楽の用語撥弦楽器における奏法名称。三味線では,撥 (ばち) を用いずに左手の指で弦をはじく奏法で,一種ピッツィカートにあたるが,3本の指ではじくソトハジキ,ウラハジキなどの特殊な奏法もある。箏では,右手人差指または中指にはめた爪 (義甲) の先ではじくように弾く奏法をいうが,雅楽の箏で親指の爪ではじくように弾く場合は小爪 (こづめ) という。

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世界大百科事典(旧版)内のハジキの言及

【三味線】より

…(8)ウチ 左手で弦の上を打つ。(9)ハジキ 左手で弦をはじく。ウチ,ハジキともに音量は小さい。…

【お弾き】より

…現在は〈おはじき〉の名称が一般的であるが,時代,地方により別称がきわめて多い遊びである。全国各地から収集された別称は250余に及ぶが,これは遊具である〈はじき〉そのものの変化と,それにともなって遊び方が多様化されたことによる。…

※「ハジキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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