義甲(読み)ギコウ

デジタル大辞泉 「義甲」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐こう〔‐カフ〕【義甲】

弦楽器を演奏するときに、指先にはめたり指で持ったりして用いるつめ状の道具箏爪ことづめ・ピックの類。つめ

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精選版 日本国語大辞典 「義甲」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐こう‥カフ【義甲】

  1. 〘 名詞 〙 琴をひくときなどに用いる爪状のもの。ことづめ。〔劉言史‐楽府雑詞〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「義甲」の意味・わかりやすい解説

義甲
ぎこう

撥弦(はつげん)楽器で弦をはじくのに使う道具。材質(角(つの)、亀甲(きっこう)、竹、木、象牙(ぞうげ)、金属、プラスチックなど)も使用法もさまざまであるが、一般に、音量を大きくしたり歯切れよくしたりするために、生身の爪(つめ)ないし指の機能を強化したものであると考えられる。邦楽器の用語としては、手に持って弾く比較的大形のものを撥(ばち)、指にはめたりつまんだりする小形のものを爪(つめ)(義爪(ぎそう)、仮爪)という。西洋ではプレクトラムplektrumというが、概して小形のものが多く、ピックpickとよばれることが多い。広義の義甲の例としては、手に持つもの(三味線琵琶(びわ))、指にはめるもの(箏(こと)、沖縄の三線(さんしん)、インドのシタール)、指先に結び付けるもの(中国の三弦(サンシエン))、指につまむもの(和琴(わごん)、月琴(げっきん)、エレキギターマンドリン)などがあげられる。

[川口明子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「義甲」の意味・わかりやすい解説

義甲
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