改訂新版 世界大百科事典 「バハマ諸島」の意味・わかりやすい解説
バハマ[諸島]
Bahama Islands
西インド諸島北西部の島群。面積1万4365km2。フロリダ半島東方からキューバの北東に位置し,800km以上にわたって西インド諸島島弧の最外縁部を形成する。約700の島と2000以上のサンゴ礁,岩礁からなるが,人が居住する島は約30である。南東端のイギリス領タークス・カイコス諸島を除き,独立国バハマ連邦をなす。ニュープロビデンス島が諸島の中心で首都ナッソーがある。その他おもな島にグランド・バハマ,グレート・アバコ,アンドロス,エリューセラ,グレート・イナグアなどがある。低平で川のない島が多く,マングローブの茂る沼沢地,塩湖,現生サンゴ礁がみられる。海洋性亜熱帯気候下にあり,年平均気温は25℃。快適な気候と美しい自然に恵まれ,第2次大戦後避寒地として発展した。
→タークス・カイコス[諸島] →バハマ
執筆者:柳町 晴美
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報