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バージェス頁岩(けつがん) ばーじぇすけつがん Burgess Shale

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知恵蔵2015の解説

バージェス頁岩(けつがん)

カナダのロッキー山脈カンブリア紀中期の地層。保存されにくい無脊椎動物化石を多産する。米国のC.D.ウォルコットが1910年代〜30年代に70属130種を記載。カンブリア紀の多細胞動物の、爆発的進化(カンブリア大爆発)を考えるうえで重要。70〜80年代に精力的に再研究され、甲殻類・毛顎類・多毛類とされていたものの分類が見直された。この研究に貢献したケンブリッジ大学名誉教授のハリー・ウィッティントンは2001年、国際生物学賞を受賞。節足動物の4大グループ(単肢類〈昆虫など〉、鋏角類〈クモ、サソリなど〉、甲殻類〈エビ、カニなど〉、三葉虫類)のほか、ユニークな節足動物が約20種類、既存の動物門に入らない約20種類も判明。無脊椎動物は爆発的に多様化し、多くがすぐ絶滅したと思われたが、近年はその子孫らしい動物が発見されつつある。生き残った種類は複雑化の道をたどり、多くの種類が生じて今日に至ったが、バージェス動物群で立てられた系統分類に対して新しい門は追加されなかった。

(小畠郁生 国立科学博物館名誉館員 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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