三葉虫類(読み)さんようちゅうるい(その他表記)Trilobita

最新 地学事典 「三葉虫類」の解説

さんようちゅうるい
三葉虫類

学◆Trilobita

海生節足動物。多くは底生性。背甲は著しく石灰化しているが,腹面は上唇など頭部の一部の腹板を除いて石灰化しない。身体は頭部,胸部,尾部および軸部,両側葉部と縦横に三分化する。頭部は顔線(脱皮縫合線)を境に頭蓋と遊離頰に分かれる。頭蓋の中央の膨らみを頭鞍という。頭鞍はふつう横方向の頭鞍溝によりいくつかの頭鞍葉に分けられる。眼は複眼,ときに有柄眼。胸部の体節間のみ可動であり,身体を屈伸させるだけでなく,防御のために巻き込むことができた。腹部は複数の体節からなるが,尾板と呼ばれる腹部背板は可曲でない。頭部,胸部,尾部を通じて一様な2枝型の付属肢が生じるが,最前方の付属肢は1枝型で触角として機能。ふつう体長2~10cm,最大で75cm。カンブリア紀早期に出現し,カンブリア紀後期~オルドビス紀に最盛期を迎え,オルドビス紀末に激減,ペルム紀末に絶滅した。日本からもシルル紀以降の属種が多数産出する。

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関連語 金子

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三葉虫類」の意味・わかりやすい解説

三葉虫類
さんようちゅうるい
Trilobita

節足動物門三葉虫綱。キチン質外骨格をもち,扁平,楕円形に近い外形で,頭,胸,尾の3部から成る。2本の縦に並ぶ軸溝のため,中軸と両側葉とに分けられるのがこの名の起りである。頭部には顔線で区別される自由頬があり,可動。胸部は多くの肋から成り,これらも可動。尾部は癒着した数個の体節から成る。胸部の軸部腹面には1対の付属肢が軸方向に並ぶ。付属肢が2枝型であるので,長い間甲殻類に入れられていた。甲殻類の分枝が底筋で起るのに対し,三葉虫類では前基節で分枝するので,甲殻類から区別されるようになった。後肢は本来歩脚で,前副肢に鰓がある。幼生の発育段階についてよく知られているものもいくつかある。カンブリア紀,オルドビス紀に繁栄し,最盛期はオルドビス紀で以後次第に衰えをみせ,ペルム紀にはわずかの属しか残らなくなり,ペルム紀の終りとともに絶滅した。示準化石として著名なものが多い。普通は3~5cmほどであるが,ときには実に巨大になるものもあり,ウラリカス Uralichasには 70cmにも達する個体がある。

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