パタゴニア砂漠(読み)ぱたごにあさばく

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パタゴニア砂漠
ぱたごにあさばく

アルゼンチンのパタゴニア地方に広がる砂漠。南緯39~53度にあり、世界でもっとも南に位置する砂漠となっている。アンデス山脈が偏西風を遮るため形成された雨陰砂漠である。アンデス山麓から大西洋岸まで広がり、その距離は約400キロメートル、面積は67万平方キロメートルである。地形はほとんどが高原で、東に向かって緩やかに傾斜しており、大西洋岸では崖になっている所が各地にみられる。標高は北部で1200~800メートル、南部で1000~700メートルである。北部のシボレティの年平均気温は14℃、年降水量は176ミリメートル、南部のプエルト・サンタ・クルスの年平均気温は9℃、年降水量は200ミリメートルであり、雨期は夏である。降水量が比較的多いため、草原となっており、羊が放牧されている。「パタゴニアの嵐」として広く知られている強風が砂を吹き飛ばすため、牧草に砂がつき、羊の寿命が他の地域より短いといわれている。[赤木祥彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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