ヒカヤット・ハントア(その他表記)Hikayat Hang Tuah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒカヤット・ハントア」の意味・わかりやすい解説

ヒカヤット・ハントア
Hikayat Hang Tuah

マレー歴史物語。マレー古典文学で,歴史書スジャラ・ムラユ』と並んで有名。マラッカの王に仕える不死身の英雄ハントアの伝説的物語。作者未詳。成立年代は,作中オランダのマラッカ占領 (1641) のことが出ているので,17世紀末に完成したものと推測される。比類なき武勇と忠誠の士ハントア提督はマレーの民族的英雄として今日も愛されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android