ヒメヤムシ(読み)ひめやむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒメヤムシ」の意味・わかりやすい解説

ヒメヤムシ
ひめやむし / 姫矢虫
[学] Sagitta minima

毛顎(もうがく)動物門矢虫綱無膜目ヤムシ科に属する海産動物。体長9ミリメートル以下で、体はほっそりして軟弱、体色は透明頭部にト字状眼色素をもつ。卵はほかの種に比べて大きく、数は5個以下で少ない。暖海域の表層から中層に生息するプランクトンで、異水塊の混合水域に多い。相模(さがみ)湾、駿河(するが)湾では一年中出現するが、フクラヤムシSagitta enflataと同じく夏、秋に多い。摂食する餌(えさ)は浮遊性橈脚(どうきゃく)類である。

[永澤祥子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む