透明(読み)とうめい

精選版 日本国語大辞典「透明」の解説

とう‐めい【透明】

〘名〙 (形動)
① (━する) すきとおってにごりがないこと。すきとおって見えること。また、そのさま。
解体新書(1774)二「水晶液。甚明而似仮水精経磨者
古寺巡礼(1919)〈和辻哲郎〉四六「透明な愛着のこころでその顔を見まもった」 〔物理小識〕
物体が光をよく通すこと。光は物質中を通るとき常にある程度吸収されるが、その程度の小さい場合をいう。
[補注]表記としては「和漢三才図会」(一七一三)に「百合(ゆり)〉透明(スカシ)百合」などとみえるのが早い。

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デジタル大辞泉「透明」の解説

とう‐めい【透明】

[名・形動]

㋐すきとおって向こうがよく見えること。また、そのさま。「透明なガラス」
㋑すきとおって、にごりのないこと。また、そのさま。「透明な音」「透明な空」
物体が光をよく通すこと。光が物質中を通過するとき、吸収される度合いが小さいこと。
[派生]とうめいさ[名]
[類語]透ける透かす透き通る半透明透け透け

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世界大百科事典 第2版「透明」の解説

とうめい【透明 transparency】

光が媒質中を通過するとき,その単色光成分のエネルギーが媒質に取り込まれる現象を光の吸収という。吸収の程度は媒質の種類や光の波長によって異なり,吸収の程度の小さい媒質を透明体,吸収の程度の大きい媒質を不透明体と呼んでいる。光の媒質中の透過が巨視的に見て屈折法則に従う透過を光の正透過という。透明体は,光の透過が正透過で行われ,かつ高い正透過性の媒質である。このような透明体を通して物体を見るとき,物体の幾何学的形状がきわめて明りょうに見える。

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世界大百科事典内の透明の言及

【湖沼】より

…湖水の透明さは,水を濁らせる有色物質と懸濁物質による光の吸収減衰により左右される。湖水の濁り度を定量的に測るものさしとしては,透明度transparencyが一般的に用いられている。これは直径約30cmの白色円板(考案者の名を用いセッキ円板ともいう)を水中に下げていき,水上から肉眼で円板が見えなくなる限界の深さで示す。…

※「透明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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