ピラジナミド

デジタル大辞泉 「ピラジナミド」の意味・読み・例文・類語

ピラジナミド(pyrazinamide)

結核化学療法に用いられる薬剤一つ白色結晶または結晶性の粉末。化学式C5H5N3O PZAピラジンアミド

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「ピラジナミド」の解説

ピラジナミド
ピラジナミド
pyrazinamide

pirazinoic acid amide.C5H5N3O(123.11).ピラジンカルボン酸メチルのアンモニア分解で得られる.白色の結晶.融点188~193 ℃.λmax 269 nm.pKa 0.5.水,メタノールに難溶.肺結核治療薬として,イソニコチン酸ヒドラジドと併用して使用される.[CAS 98-96-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のピラジナミドの言及

【肺結核】より

…日本ではこの三つの薬の長期間(2年以上)併用が標準化学療法として行われ,肺切除術の安全性も非常に高まったため,かつて〈気胸と成形〉を主とした肺結核治療は,〈化学療法と肺切除〉を主とした様相を呈するに至り,結核死亡率は著しい減少を示した。その後ピラジナミド,エチオナミド,カナマイシン,エタンブトールなどが相次いで開発され,これに続いて66年,イソニアジドと同等の殺菌力をもったリファンピシンが登場した。このリファンピシンの登場は,これまでの化学療法の限界を打破するきっかけとなった。…

※「ピラジナミド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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