日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファルクバルゲ」の意味・わかりやすい解説 ファルクバルゲふぁるくばるげJohan Falkberget(1879―1967) ノルウェーの小説家。中部ノルウェーの鉱山地帯、ローロスの労働者の子に生まれる。作品にも鉱山に取材したものが多い。大河小説『クリスティアヌス・セクストス』(1927~35)は、1720年代の鉱山を舞台としながら、1920年代という飢餓、経済恐慌に満ちた時代的不安をダブらせたノルウェー文学の最高峰の一つである。ほかに、『第四の夜警』(1923)、『夜のパン』(1940)、『犂(すき)』(1946)、『ヨハンネス』(1952)、『愛の道』(1956)などがある。[山口卓文] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例