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フィズル フィズル fizzle

翻訳|fizzle

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フィズル
フィズル
fizzle

核弾頭が核爆発をすることに失敗したり,核爆発が不完全な場合をさす用語。具体的には起爆用の高爆発力 (HE) 火薬が不発であるか,火薬が爆発しても爆縮型 (インプロージョン型) の核爆弾では,核物質を中心に集結させるタイミングがずれて核反応が始らなかったり,核反応が始ってもタイミングがずれたために必要量の核物質が臨界量に足りず連鎖反応が続かなくわずかな核爆発に終ってしまうことをいう。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

フィズル

一般的には「わずかなシューという音」や「失敗する」ことを意味するが、核実験に関して使われる場合には、核分裂型核爆発装置(原子爆弾や原子爆弾型弾頭)が、核爆発は起こしたのだが、所定の爆発威力を発揮せずに小規模の核爆発(核分裂)で終わる現象を指す。原爆はウラン235プルトニウム239中性子の衝突で次々と原子核の分裂を起こし(連鎖反応)、それが急激に進んで短時間に大量の核分裂エネルギーを放出する形で爆発が起こる。連鎖反応が一定の時間内に所定の量の核分裂物質を分裂させられない場合には、少量の核分裂物質だけの分裂で終わって威力の弱い爆発しか起こらない。その原因として、計算の間違いから必要な量の核分裂物質が使われなかった、長崎に投下された原爆に使われた爆縮型(implosion)の複雑な起爆装置がうまく作動しなかった、核分裂の連鎖反応を急激に引き起こすために必要とされる中性子の量が内部に置いた中性子源や外部から中性子を撃ち込む中性子銃の作動不良などで十分ではなかった、などが考えられる。2006年10月に北朝鮮が実施した核実験は爆発威力が小さかったところから、フィズルの状態に終わったと推測されている。

(江畑謙介 拓殖大学海外事情研究所客員教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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