フルンブイル(呼倫貝爾)盟(読み)フルンブイルめい(英語表記)Hulun buir

改訂新版 世界大百科事典 の解説

フルンブイル(呼倫貝爾)盟 (フルンブイルめい)
Hulun buir

中国,内モンゴル蒙古)自治区北東部,フルン(呼倫),ブイル(貝爾,モンゴル領)両塩湖のある盟。人口257万(1994)。ホロンバイルとも呼ばれる。モンゴル高原東端にあたり,牧畜が盛んで三河馬,三河牛などが知られ,マンチュリー満洲里)や盟都ハイラル(海拉爾)には畜産品加工工業がみられる。ノモンハン事件は,このフルンブイル盟南西部の国境線をめぐって,1939年5月からのモンゴル・ソ連と〈満州国〉・日本の軍事衝突に始まり,8月下旬の日本軍の壊滅,9月中旬の停戦に至る一連の事件をさすものである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android