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ブエロ・バリェホ Antonio Buero Vallejo

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世界大百科事典 第2版の解説

ブエロ・バリェホ【Antonio Buero Vallejo】

1916‐2000
スペインの劇作家。スペイン内戦終結後,反逆荷担罪で投獄され死刑の宣告を受けたこともある。1946年に出獄して作家活動を始め,49年には《ある階段の歴史》でローペ・デ・ベガ賞を受賞。フランコ体制下で,検閲に苦しみながら,現実を見つめ観客の良心に訴える形で,社会性の強い悲劇を多く書いている。内戦後の演劇界を代表する作家の一人。おもな作品は《今日はお祭り》(1956),《明り窓》(1967),《理性の眠り》(1970)などである。

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世界大百科事典内のブエロ・バリェホの言及

【スペイン演劇】より

…しかし,いずれも散発的な例にとどまり,演劇界を刷新するにはいたらなかった。スペイン内戦後の演劇界を代表するのは,社会派悲劇を書き続けるブエロ・バリェホと社会的・政治的色彩の濃いサストレAlfonso Sastre(1926‐ )である。また,内戦後の40年にわたるフランコ体制下にあって,作品を発表する機会を大幅に制限されたり奪われたりしていた作家の中では,今日でも新鮮さを失わないテーマや密度の高い言語表現で,オルモLauro Olmo(1922‐ )が最近特に高く評価されている。…

【スペイン文学】より

…これは〈20世紀前半のヨーロッパ抒情詩が生んだ,おそらく最も貴重な宝〉(フーゴ・フリードリヒ)といわれるグループで,《ジプシー歌集》,そして《血の婚礼》をはじめとする三大悲劇により,詩人・劇作家として世界的名声をはせているF.ガルシア・ロルカ,V.アレイクサンドレ,純粋詩のJ.ギリェンらがその中核をなしている。
【戦後文学】
 国内を二分した内戦後のフランコ独裁体制は優れた作家を国外に追いやり,多くの才能を圧迫したため,戦後しばらくは文学的不毛の時が続いたが,小説ではC.J.セラの《パスクアル・ドゥアルテの家族》やラフォレCarmen Laforet(1921‐ )の《無》,詩ではD.アロンソの《怒りの息子》,そして演劇ではA.ブエロ・バリェホの《ある階段の物語》によって戦後文学が曙を迎えた。その後着実な展開を見せ,1975年のフランコ総統の死後新しい気運も感じられるが,この間の世界的レベルに達した成果としては,小説の分野におけるマルティン・サントスLuis Martín‐Santosの《沈黙の時》とJ.ゴイティソーロの三部作,《身元証明》《ドン・フリアン伯爵の復権》《根なしのフアン》をあげうるであろう。…

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