ブックディテクションシステム(読み)ぶっくでぃてくしょんしすてむ(その他表記)book detection system(BDS)

図書館情報学用語辞典 第5版 の解説

ブックディテクションシステム

磁気を利用した図書館資料の亡失防止システム.図書館資料に磁気テープICタグを貼り付けておき,利用者が貸出手続をしないで資料を図書館外に持ち出そうとすると,出入り口などに設置された磁気探知装置が作動し,ブザーがなったり,出口ゲートがロックされ退館できなくなる仕組みになっている.貸出手続の際にはブックチェックユニットにより磁気を消去し,返却時に再び磁気を帯びさせる.利用者にとっては,図書館内にカバンや自分の本などの荷物を持ち込むことができ,退館時にチェックを受けずにすむなどの利点があり,図書館側にも,利用者の入退館時の管理の手間を軽減するという利点がある.しかし,機器の購入,テープの資料への貼付などの費用と手間がかかる.当初は主に大学図書館と専門図書館で導入されたが,資料の亡失が問題になり,公共図書館にも導入されている.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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