プレボー(読み)ぷれぼー(英語表記)Marcel Prévost

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プレボー(Marcel Prvost)
ぷれぼー
Marcel Prvost
(1862―1941)

フランスの小説家。パリの生まれ。理工科大学校(エコール・ポリテクニク)出身の技術者であったが、文学にひかれ、小説『愛人の告白』Confession d'un amant(1890)の成功で反自然主義作家として世に出る。『女の手紙』Lettres des femmesシリーズ(1892~97)、『フランソアーズへの手紙』Lettres Franoise(1902~12)など一連の作品は、世紀末ブルジョア社会の風俗とモラルを皮肉に描くが、心理的深みに欠ける。代表作『半処女』Les Demi-Vierges(1894、劇化1895、映画化1923、1936)も、あらゆる堕落にしみながら、肉体の処女のみを守る当代パリ娘風俗を描いてスキャンダルをよんだゆえの成功というにとどまる。[小林 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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