プレーナ技術(読み)プレーナぎじゅつ(その他表記)planar technique

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プレーナ技術」の意味・わかりやすい解説

プレーナ技術
プレーナぎじゅつ
planar technique

集積回路製造の主要技術。シリコン基板上に選択的に異種導電タイプの領域を不純物拡散法により形成し,その拡散に用いたシリコン酸化膜マスクをそのまま残し,その上に配線などを形成することを特徴とする。こうすることで,pn接合表面がシリコン酸化膜で被覆されるので,電気的特性が安定する上,パターンの微細化が可能となる。この技術を用いて,シリコン酸化膜を形成し,ベース領域,エミッタ領域を逐次不純物拡散により形成したトランジスタをプレーナトランジスタと呼び,バイポーラ型 LSIの一つの基本型になっている。プレーナ技術の基本特許は,フェアチャイルド社の A.ノイスによって 1959年に出願された。また,プレーナトランジスタは同じフェアチャイルド社の J. A.ホーニによって発明された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む