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ヘマトクリット値 ヘマトクリットちhematocrit value

世界大百科事典 第2版の解説

ヘマトクリットち【ヘマトクリット値 hematocrit value】

Htと略記し,また血球容積packed cell volume(PCV)とも称される。血液中の血球成分の全血に対する容積比を百分率で示した数値。正常では一定の範囲内(一般に男45(40~50)%,女40(35~45)%)にあるが,貧血では赤血球が減少するためヘマトクリット値は減少する。したがってヘマトクリット値は貧血の有無・程度の一つの尺度となる。また逆に,多血症,血液濃縮等ではヘマトクリット値は上昇する。

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世界大百科事典内のヘマトクリット値の言及

【血球】より

…血球の〈球cyte〉は細胞の意味で,血液中に生理的にみられる細胞成分をいう。血球の起源は,無脊椎動物の間葉組織にみられる運動性貪食細胞ではないかといわれている。体液循環機構のない動物や循環機構があっても閉鎖性循環路をもたない動物では,間葉組織にみられる運動性貪食細胞と血球とは同じものと考えられている。これら貪食細胞は,その胞体内に種々の色素をもち,体内で生じた不要物や外から入ってきた異物を取り込み,胞体内で消化したり,体外へ排除する働きをもつ。…

【多血症】より

…末梢の血液に赤血球が増加し,ヘマトクリット値が上昇している状態をいい,赤血球増加症と同じ意味で用いられる。多血症には,全血液中の赤血球数は正常であるが,なんらかの原因で末梢血液で増加する相対的多血症と,総赤血球数が増加する絶対的多血症がある。…

【貧血】より

…発症原因によって貧血は表1のように,(1)赤血球産生低下によるもの,(2)赤血球の崩壊亢進によるもの,(3)赤血球の喪失亢進によるもの,(4)これらの二つ以上の機序が重なり合って生ずるもの,の4種類に大別される。一方,血液検査によって測定されたヘモグロビン濃度,ヘマトクリット値(単位容積の血液中に占める赤血球容積の割合),赤血球数から,平均赤血球容積,平均赤血球ヘモグロビン含量が計算でき,これによって,赤血球の大きさの大きな大球性貧血,正常な大きさの正球性貧血,赤血球が小さくヘモグロビン含量も少ない低色素性小球性貧血の三つに分ける形態学的分類もある(表2)。形態学的分類は貧血の診断を進めるうえで実際的なものなので,まずこの結果によって的をしぼり,さらに必要な検査を行うことによって発症原因にもとづく分類による個々の疾患に到達する方法がとられる。…

※「ヘマトクリット値」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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