ベンバルカ(英語表記)Ben Barka

改訂新版 世界大百科事典 「ベンバルカ」の意味・わかりやすい解説

ベン・バルカ
Ben Barka
生没年:1920-65

モロッコの政治家。ラバトに生まれ,数学物理教師になったが,学生時代から政治活動に挺身し,1944年のイスティクラール党結成に参加した。党内左派(労働組合系)の代表として独立後は諮問議会議長,党書記長の要職に就いたが,59年に党内右派(地主・商人系)と対立して離党し,〈人民勢力全国同盟(UNFP)〉を組織した。ハサン国王と対立して国外に逃れたが,65年10月亡命先のパリでモロッコの官憲により誘拐され,暗殺された。この〈ベン・バルカ事件〉がもとでモロッコとフランスの外交関係が一時途絶した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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