ペドカル(英語表記)pedocal

岩石学辞典 「ペドカル」の解説

ペドカル

雨量の少ない乾燥地域によく発達する土壌で,この土壌断面炭酸カルシウムおよび炭酸マグネシウムなどの炭酸塩が集積した層位が発達している土壌を一括してペドカルと呼ぶ.例えばチェルノゼム(chernozem),栗色土(chestnut earth),褐色灰色砂漠土(brown and grey desert soil),灰色土(sierozem)などがある.炭酸塩の濃集した層位の深さは降雨の程度によっている.降雨量が多いと深くなり,湿潤な地域の排水が良い土壌ではこの層は欠如している[Marlbut : 1928, Olier : 1969].pedosは土壌を,calカルシウムの意味.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android