日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ボーン(Randolph Silliman Bourne)
ぼーん
Randolph Silliman Bourne
(1886―1918)
アメリカの評論家。巨大ビジネスの興隆と拡大しゆく貧民層という社会状況に生きて、ビジネス社会アメリカを激しく批判し、部分的にJ・デューイに共鳴しつつ教育改革を訴えて『教育と生活』(1917)その他を発表。惜しまれて若死にしたあとの『早すぎる論文集』(1919)には反戦思想が、親友V・W・ブルックスの編んだ『文芸急進派の歴史』(1920)には文芸批評が、若く激しく息づいている。オプンハイムJames Oppenheim(1882―1932)の『ボーンのために』は悲しく美しい追悼詩である。
[後藤昭次 2015年10月20日]
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