ポルテニア音楽(読み)ぽるてにあおんがく(英語表記)música porteña スペイン語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポルテニア音楽」の意味・わかりやすい解説

ポルテニア音楽
ぽるてにあおんがく
música porteña スペイン語

アルゼンチンの首都ブエノス・アイレスで発展した音楽の総称。19世紀後半からヨーロッパ移民や国内の地方労働者が大量に流入したこの町は、南アメリカの代表的港町である。porteñaはスペイン語のporte(港)が変化した語で、「ブエノス・アイレスの」という意味をもつ。タンゴを中心に、ミロンガ、バルスなども含み、一般にオルケスタ・ティピカによって演奏される。都会音楽であるポルテニア音楽に対して、地方の民俗音楽およびそれに根ざしたポピュラー音楽をフォルクローレとよぶ。

[由比邦子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ポルテニア音楽」の意味・読み・例文・類語

ポルテニア‐おんがく【ポルテニア音楽】

〘名〙 (música porteña の訳語)⸨ポルテーニャ音楽⸩ アルゼンチンの港ブエノスアイレスに発達した音楽。タンゴ、ミロンガなどが中心。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

サルノコシカケ

サルノコシカケ科やその近縁のキノコの総称。日本では4科約40属300種が知られ,ブナ林に日本特産種が多い。樹木の幹につき,半円形,木質で厚く堅く,上面には同心円紋があるものが多い。下面には無数の穴があ...

サルノコシカケの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android