マカオ歴史地区(読み)マカオれきしちく

世界遺産詳解 「マカオ歴史地区」の解説

マカオれきしちく【マカオ歴史地区】

2005年に登録された世界遺産(文化遺産)。マカオ澳門)は中国の特別行政区で、1550年代から1999年12月の中国返還まで、ポルトガルの統治下にあった地域である。マカオには、日明貿易の中継地点、またカトリック布教の拠点となってきた4世紀半にわたる歴史があり、ポルトガルと中国の建築様式が融合した歴史的な建造物が数多く残されている。歴史地区には大堂(カテドラル)広場、聖オーガスティン広場、聖ドミニコ広場、セナド広場、カモンエス広場、リラウ広場、バラ広場、イエズス会記念広場の8つの広場がある。また、マカオの象徴的存在となっている聖ポール聖堂跡をはじめ、大堂、聖ヨセフ修道院及び聖堂、聖オーガスティン聖堂、聖アントニオ聖堂、聖ローレンス聖堂、聖ドミニコ聖堂、ドン・ペドロ5世劇場、モンテの砦、ギア要塞、カーサ庭園、ロバート・ホー・トン図書館、プロテスタント墓地、民政総署、媽閣廟、三街会館(関帝廟)、港務局大楼、鄭家屋敷、廬家屋敷、仁慈堂、旧城壁、ナーチャ廟の22の歴史的・宗教的建築物がある。◇英名はHistoric Centre of Macao

出典 講談社世界遺産詳解について 情報