マクダウェル(Ephraim McDowell)(読み)まくだうぇる(英語表記)Ephraim McDowell

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

マクダウェル(Ephraim McDowell)
まくだうぇる
Ephraim McDowell
(1771―1830)

開拓時代のアメリカで、世界最初卵巣腫瘍(しゅよう)の手術に成功した医師。生まれはバージニア州であるが、裁判官であった父とともに13歳のときにケンタッキー小村移住、19歳でバージニア州の医師に弟子入りし、3年間ほどしてエジンバラへ1年間留学したのち帰国して医業を営んだ。最初の卵巣腫瘍の手術は1809年で、その後8例に成功した。また結石手術にも巧みであった。

中川米造

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例